ポケモン世界に学校は何校ある? 全11校を教育力と設備でランキングしてみた
ポケモン

ポケモン世界に学校は何校ある? 全11校を教育力と設備でランキングしてみた

「ポケモン世界にも学校ってあるの?」

あります。ちゃんと数えると、全部で11校。ついでに、教育力と設備で順位も付けてみました。

この記事では、1996年の初代から2025年『LEGENDS Z-A』までに登場したポケモン世界の「学校」と名の付く施設を、ゲーム内で確認できるものだけを集めて数え直しました。定義はシンプルで、施設名に「がっこう/スクール/アカデミー/学園/校」を含むもの。リメイクやバージョン違いの同一施設は、1校として数えます。

結論から言うと、答えは11校でした。しかも、そのうち3校が2022年以降の4年間に集中しています。そして教育力ランキングの1位は、満点を取った学校です。

11校コアシリーズの学校総数
(オレンジ/グレープを1校として数えた場合)
8校トレーナーズスクールなど
(1996-2016年の主流)
3校アカデミー/学園など
(2022年以降の新顔)

あなたの知っている学校が何位なのか、読みながら確かめてみてください。

数え方のルール

学校の数を語る前に、線引きをはっきりさせます。

メモ: 数え方の定義

数えるもの: 施設名に「がっこう/スクール/アカデミー/学園/校」を含む、コアシリーズ本編の建物。『LEGENDS アルセウス』や『LEGENDS Z-A』もコアシリーズなので、登場すれば数えます。数えないもの: ポケモンセンター内の教室コーナー、格闘道場、アニメ限定の学校、外伝(レンジャー/マスターズ/スタジアム)の学校。リメイクは同一施設として1校に数えます。

この定義だと、例えばカントーの格闘道場やジムの控室は「学校」ではないので除外。逆に、名称に「スクール」が入っている施設は、机が1つしかない小さな教室でもちゃんと1校として数えます。

全11校リスト — 地方×世代で見る

まずは答え合わせ。集めた11校を地方と初登場世代で並べると、こうなります。

#日本語名所在地初登場
1トキワのトレーナーズスクールトキワシティ(カントー)第1世代
2キキョウのポケモンじゅくキキョウシティ(ジョウト)第2世代
3カナズミのトレーナーズスクールカナズミシティ(ホウエン)第3世代
4コトブキのトレーナーズスクールコトブキシティ(シンオウ)第4世代
5サンヨウのトレーナーズスクールサンヨウシティ(イッシュ)第5世代
6ヒオウギのトレーナーズスクールヒオウギシティ(イッシュ)第5世代(B2W2)
7ハクダンのトレーナーズスクールハクダンシティ(カロス)第6世代
81ばんどうろのトレーナーズスクール1ばんどうろ(アローラ)第7世代
9オレンジアカデミー / グレープアカデミーテーブルシティ(パルデア)第9世代
10ブルーベリー学園イッシュ近海(イッシュ)第9世代DLC
11エトワール校ミアレシティ(カロス)第9世代(Z-A)

※9はスカーレット/バイオレットで名称が違う同一施設のため1校として数えています。11のエトワール校は、2025年発売の『LEGENDS Z-A』(コアシリーズ)への登場で確定しました。

こうして並べると、ひと目でわかることがあります。イッシュが3校で最多。2025年にはカロスにも2校目ができました。一方でガラルは0校なのです。英国モチーフのガラルにだけ、学校の建物が存在しない。

トキワシティのトレーナーズスクール周辺マップ
最も小さな学校のひとつ、トキワのトレーナーズスクール周辺(ゲーム画像より)

増え方の年表 — 20年で8校、最後の4年で3校

世代別に新設校数を追うと、増え方がいかに偏っているかが見えます。

  • 1996年 第1世代トキワのトレーナーズスクールが開校。以後、ほぼ1世代1校のペースが20年続く
  • 1999年 第2世代キキョウのポケモンじゅく。アール先生が運営する、シリーズで最も小規模な教室のひとつ
  • 2002年 第3世代カナズミのトレーナーズスクール。ジムリーダーのツツジは、作品によってこの学校の生徒だったり教師だったりする
  • 2006年 第4世代コトブキのトレーナーズスクール。奥の部屋では2人の生徒が勝負を待っていて、勝つとわざマシンがもらえる
  • 2010-2012年 第5世代サンヨウに続き、B2W2でヒオウギが追加。唯一、1世代で2校できた時代。ヒオウギ校は裏庭がそのままジムになっている
  • 2013年 第6世代ハクダンのトレーナーズスクール。当時はカロスで唯一の学校でした(ミアレに2校目ができるのは、この12年後)
  • 2016年 第7世代1ばんどうろのトレーナーズスクール。多階層校舎で、授業だけかと思いきや先生もバトルに参加してくる
  • 2019年 第8世代新設0校。ガラルは、学校の建物が登場しなかった初めての地方になりました
  • 2022年 第9世代テーブルシティのオレンジアカデミー/グレープアカデミーが開校。創立805年という設定で、パルデア最古の学校として登場した
  • 2023年 DLCブルーベリー学園がイッシュ近海に新設。校舎の大部分が海中にあるという、それまでの常識を覆す構造。同じ年のDLC前編では、姉妹校合同の林間学校を地方の里山で開催するほど、学校が物語の中心になっていました
  • 2025年 LEGENDS Z-Aミアレシティのルージュ地区にエトワール校が登場。大都市の再開発が主題のゲームでも、学校はちゃんと街の一角に建っていました

1996年から2016年まで20年間で8校。2019年のガラルでいったん止まったかと思うと、2022年から2025年の4年間で3校が増えて、累計11校になりました。しかも新顔の3校は、従来の「黒板と机があれば成立」の学校とは比べものにならない規模です。

8校は旅の途中の寄り道で、3校は物語の舞台だった。

教育水準と設備の比較 — 1部屋の学校と、城のような学校

数字だけでなく、中身を見ていくと、違いはもっと歴然としています。

1996-2016年の学校黒板と机、バトル用の床があれば完成。トキワの教室に机は1つだけ。先生は1人、トレーナーは数人。在籍というより「立ち寄り先」に近い
VS
2022年以降のアカデミー寮完備、7教科、年齢不問。城のような校舎で、子どもから大人まで同じ教室で学ぶ

まずは、ゲーム内で確認できる範囲で、11校の「授業・教員・設備」を並べてみます。

#学校主な授業教員・人物看板設備
1トキワ状態異常の基礎(黒板)先生の描写なし机1つの極小教室
2キキョウ初心者向けの入門講座アール先生(1人で運営)小さな教室(リメイクで内装刷新)
3カナズミ—ツツジ(作品により生徒にも教師にも)大きめの校舎
4コトブキ奥の部屋での実戦—タウンマップがもらえる学校
5サンヨウクイズ形式の講座チェレンと対戦—
6ヒオウギ—チェレン(ジムリーダー兼務)裏庭がそのままジム
7ハクダン———
8アローラ実践バトル(先生も参加)バトルを仕掛ける先生多階層校舎
9パルデア7教科+中間・期末試験教職員10人(理事長含む)寮・食堂・3フロア図書館・購買
10ブルーベリーバトル特化(全員ダブルバトル)シアノ校長・ブライア教師海中校舎・テラリウム・通貨BP
11エトワール—(情報待ち)園長のモワール中庭

※「—」はゲーム内で確認できなかった項目です。エトワール校は『LEGENDS Z-A』発売直後のため、情報がまだ限られています。

見てのとおり、旧い学校の多くは、授業の中身より「寄ったときに何が起きたか」の印象が強い学校ばかり。サンヨウのクイズや、トキワの黒板(状態異常の基礎が学べる)のように、実際に授業を受けた記憶が残る学校は数えるほどしかありません。カナズミのスクールは、ファンWikiで「比較的大きな学校のひとつ」と紹介されていて、旧世代の学校としてはめずらしく、規模の記録が残っています。

規模の差は、階段ひとつにも表れています。パルデアのアカデミーは、テーブルシティの中央にそびえる城のような校舎で、入り口までの外階段は150段を超えます。生徒からは「世界最悪の階段」と呼ばれているそうです。

校舎の中も充実しています。入口ホールは3フロア分の空間がそのまま図書館と自習スペースになっていて、生物実験室・美術室・家庭科室・保健室がそろい、寮と食堂、パンがなぜかいつも焼きたての購買まである。学校としての設備は、シリーズ全体で見ても頭ひとつ抜けています。

オレンジアカデミー全景
城のような校舎で知られるパルデアのオレンジアカデミー(ゲーム画像より)
メモ: ガラル0校の意味

ガラルに校舎がなかった理由は、開発側が「ワイルドエリア」という広大な自然を主役にしたかったからかもしれません。学校という箱を用意せず、自然の中でポケモンと出会う体験を優先した世代だったと言えます。

教育力ランキング — 4つの軸で全11校を採点

ここまでの事実を、点数にしてみます。軸は4つ。点数は、ゲーム内で確認できる事実だけに基づく相対評価です。

  • カリキュラム(5点): 何を教えているか。教科の数と内容
  • 教員(5点): 誰が教えているか。人数と専門性
  • 設備(5点): どこで学ぶか。校舎・寮・特別教室
  • 存在感(5点): 物語のなかでどれだけ大きな役割か
  • 合計20点満点。エトワール校は発売直後で情報が少ないため、暫定評価とします
11位
トキワ黒板と机1つの教室。それでも全プレイヤーが最初に通った部屋
4 /20
10位
エトワール中庭と園長は確認済み。中身はこれからの学校(暫定)
5 /20
9位
ハクダン道具の配布がある堅実な寄り道。授業の記憶は薄い
6 /20
8位
キキョウ先生1人の情熱で回る、シリーズ最小のじゅく
7 /20
7位
サンヨウクイズの授業があり、ジムリーダーとも対戦できる
7 /20
6位
カナズミファンWikiに「大きめ」と書かれる、旧世代ではめずらしい規模の学校
8 /20
5位
コトブキタウンマップの配布元。奥の部屋では実戦の特訓
9 /20
4位
ヒオウギ裏庭がそのままジム。教えるのはジムリーダー本人
10 /20
3位
アローラ多階層校舎で、先生自らバトルに参加してくる
12 /20
2位
ブルーベリー海中校舎とテラリウムで設備は満点級。教える内容がバトルに特化
17 /20
1位
パルデア7教科・教職員10人・寮と3フロア図書館。文句なしの満点
20 /20

1位と2位を分けたのは、「何でも教えるか、バトルに絞るか」の違いでした。パルデアのアカデミーは、7教科のカリキュラムに中間試験・期末試験まであって、冒険自体が「自主研究」という課題です。一方のブルーベリー学園は、全校生徒がダブルバトル専門という徹底ぶりで、校内では専用通貨のBPまで流通しています。設備だけなら海中校舎とテラリウムで満点同然。ただ、教えるものがバトルに絞られているぶん、総合点では及びませんでした。

もうひとつ注目したいのが、2位と3位の間の5点差です。3位アローラまでは「旅の途中にある学校」ですが、2位ブルーベリーと1位パルデアは、生徒が寮に住んで通い、冒険の拠点にもなる学校です。役割が変わったぶん、点差も開いたということです。

部門賞

最小

トキワのトレーナーズスクール — 教室の中身は机1つと黒板だけ。ポケモン世界の学校は、ここから始まりました

情熱教員

キキョウのポケモンじゅく・アール先生 — 回りながら案内してくれる先生は、シリーズでこの人だけ

アプローチ

パルデアのアカデミー — 150段の外階段は生徒いわく「世界最悪」。登校だけで1日の運動量

なぜ今、学校が主役になったのか

ここだけの話

「いきなり旅に出る」から「学びながら旅する」へ

初代の主人公は、ポケモンセンターすらないマサラタウンからいきなり旅に出ました。年齢すら明記されておらず(「10歳の旅立ち」という有名なイメージは、じつはアニメ発祥です)、学校に通う描写はどこにもありません。それが26年後のパルデアでは、主人公はアカデミーの生徒として入学し、課外授業として旅に出ます。学校とは無関係の冒険から、学校が起点の冒険へ。これが、初代からパルデアまでの間に起きた変化です。

この変化をいちばん派手に見せてくれるのが、ブルーベリー学園です。イッシュ近海の海中に作られたこの学園は、従来の「1部屋の教室」とは次元が違うハイテク施設(テラリウムドーム)を持ち、ダブルバトルを主軸にした実践的な授業をしています。アカデミーが「歴史と伝統」なら、ブルーベリー学園は「未来と実践」。姉妹校の設定にまで、新旧の対比が効いているように見えます。

ブルーベリー学園
大部分が海中にあるブルーベリー学園。テラリウムドームが特徴(ゲーム画像より)

ところで、パルデアがどんな地方なのか、住み心地の観点から全地方を採点し直した記事と、全ポケモンのタイプを数え直した記事も別に書いてあります。学校が気になった方は、こちらの2本も覗いてみてください。「ポケモン世界で一番“住みやすい”地方はどこか」/「タイプの人口統計」

結論

ポケモン世界の学校は11校。
教育力ランキングの1位は、満点を取ったパルデアのアカデミー。
8校は20年かけて増え、上位2校は最後の4年で生まれた。
学校の歴史は、ポケモン世界の価値観の歴史でもあった。

11校のうち6校が、イッシュ・カロス・パルデアの3地方に集まっています。カントーからアローラまでの7地方で8校だったのが、最後の4年間で3地方にまたがる3校が一気に建った構図です。

数が増えただけではありません。1部屋の教室から、城のようなアカデミーへ。立ち寄り先から、冒険の起点へ。学校という施設の描かれ方が変わったとき、ポケモンというシリーズ自体が次の30年へ舵を切ったのだと感じます。

あなたの推しの地方の学校は、何位でしたか?

ひとことで言うと

ポケモン世界の学校は長らく「あれば便利な寄り道」だった。2022年のアカデミーで初めて「物語の中心」になった。教育力ランキングの上位2校も、この4年間にできた学校です。

コラム一覧へ