「ポケモンで一番数が多いタイプって、何だろう?」
「たぶんみず?」「ノーマルかな?」と予想はできても、いざピタリと当てるとなると意外とむずかしい。全1025種をきちんと数えてみると、思っていたのとちょっと違う結果が見えてきます。
そこでこの記事では、1996年の初代から2026年までに登場したポケモン全1025種を、18タイプすべて機械で数え直しました。PokeAPIとpokemondb.netの2つのデータベースで照合して、タイプの組み合わせはBulbapediaでもチェック。数字が合わないものは載せないようにしています。
結論から言うと、1位は予想どおり「みず」の154種。でも順位表を30年分さかのぼると、話はそう単純ではありません。初代で一番多かったのは、実は「どく」の33種だったのです。
あなたの推しタイプが何位なのか、読みながら確かめてみてください。
目次
数え方のルール
まずは数え方のルールから。タイプの数え方はちょっとクセがあって、ルール次第で数字が変わります。今回はこの4つのルールでいきます。
- 数える単位は「種」。全国図鑑に1つの番号を持つ1025種を1匹ずつカウントします。リージョンフォルムや性別・姿の違いは含めません。アローラのサンドパンもヒスイのゾロアークも、元のポケモン1種として数えます
- 複合タイプは両方のタイプに1ずつ数える。例えばギャラドス(みず/ひこう)は、みずにもひこうにも1カウント。だから全タイプの合計は1551カウントになり、1025を超えます
- 2026年2月に発表された第10世代の御三家3種は発売前のため除外。本記事の集計は「第9世代完結時点の1025種」です
- タイプの判定は最新作時点のもの。過去にタイプが変わったポケモンも、現在のタイプで数えます(コイルは初登場時こそでんき単タイプ、現在はでんき/はがねとして計上)
「今のタイプで数える」というルールなので、あとで出てくる世代別の表では、昔と数字が違って見えることがあります。そのへんの移り変わりも、あとで見ていきます。
タイプ別匹数 総合ランキング
ではさっそく、18タイプの人口を見てみましょう。
みず・ノーマル・くさのどれかを持つポケモンは403種。全1025種の39.3%、文字どおり4割弱をこの3タイプで占めます。一方、順位の真ん中あたりは70種台がひしめき、1位と最少では3倍以上の差。タイプの人口格差は、見た目以上に大きいのです。
ここからは、順位の裏側にある「なぜ?」を掘り下げてみます。まずは1位のみずタイプから。
みずの話 — 帝国は第2世代から
1位のみずタイプは154種。全ポケモンの15.0%、約6.5匹に1匹がみずという計算です。2位のノーマルに23種差をつける独走です。
地方ごとに見ていくと、水辺が多いところほどみずタイプが増えるのが分かります。初代カントーでいきなり32種(ラプラス、シャワーズ、ギャラドスら)が登場。海に囲まれたホウエン(第3世代)では28種が一気に加わり、ミロカロス、ホエルオー、ヒンバスからカイオーガまで、海の地方らしい顔ぶれがそろいました。島々のアローラ(第7世代)でも13種で、その世代の最多タイ。御三家の水枠が30年途切れたことがないのも、地味に効いています。
中身を見ても層が厚いんです。単タイプのみずは74種で全タイプ中2位。複合の相手としては、いわ(11種)と組むのが一番多く、じめん(9種)、ひこう(8種)と続きます。
みず/いわの11種を並べてみると、カブト系・オムナイト系・プロトーガ系の化石復元組が6種。残りはサンゴのサニーゴ、生き化石のジーランス、カメテテ系2種、カジリガメ。つまりこの組み合わせは「化石や昔の海にいた生き物たち」が集まったグループなんです。みず/ひこうの8種も、ギャラドス、キャモメ、ペリッパー、マンタインと、海と空を行き来するメンバー。こうして並べると、ゲームの中の生態系がそのまま数字に出ているのが分かります。
そしてちょっと面白いのが、みずタイプは他の17タイプ全部と組んだことがある、たったひとつのタイプだということ。ノーマルと組んだのはビーダルただ1種、こおりとは8種。誰とでも組める器用さが、みずタイプの強みなのかもしれません。
みずが1位になったのは、じつは第2世代から
初代(1996年)で一番多かったのは、どくの33種でした。みずは32種で2位。ところが第2世代(1999年)でみずに18種が加わったのに対し、どくはわずか4種。ここでトップが入れ替わり、そのあと27年間ずっと1位は変わっていません。一度トップに立つと離さない、さすがの安定感です。
単タイプと複合タイプ、どっちが多い?
1025種を分けてみると、単タイプが499種、複合タイプが526種。複合の方がちょっと多いんです(複合率51.3%)。
複合の人気トップ10を見ると、ポケモンがどんな発想で作られているかがそのまま見えてきます。
| 順位 | 複合 | 匹数 | これは何の型か |
|---|---|---|---|
| 1 | ノーマル | 27 | 「その地方の鳥」。ポッポ系、キャモメ、マメパトと毎世代1系統 |
| 2 | くさどく | 14 | フシギダネ系に始まる草むらの古典。ナゾノクサ系・マダツボミ系もこちら |
| 3 | むし | 13 | 序盤の虫のゴール。バタフリー、アゲハント、ビビヨンと続く系譜 |
| 4 | むしどく | 12 | 毒針を持つ虫。ビードル系、コンパン系 |
| 5 | いわみず | 11 | 化石と古代海洋生物の型(前節で紹介) |
| 6 | くさゴースト | 10 | ボクレー系、ジュナイパー、バケッチャ系。草むらの怪談 |
| 7 | じめんいわ | 9 | ゴローン系、イワーク、サイホーン系。洞窟と山道の住人 |
| 7 | じめんみず | 9 | ウパー系、ヌマクロー系、トリトドン。沼と川底の住人 |
| 9 | こおりみず | 8 | ジュゴン、パルシェン、トドゼルガ。北の海の住人 |
| 9 | エスパーフェアリー | 8 | サーナイト系、ブリムオン、カプ・テテフ。第6世代以降の新しい古典 |
※同率を同順位で表記。10位以下にひこう/みず(8種)、はがね/エスパー(8種)と続きます。
この顔ぶれ、どこかで見た風景そのものだと思いませんか。この表は、そのまま各地方の風景の目次なんです。空を見上げれば鳥、草むらには虫と草、洞窟には岩、海には水。複合ランキングは、ポケモン世界の地形を映したものと言えそうです。
じゃあ、各タイプから見て「一番よく組む相手」は誰なのか。18タイプ分を並べたのがこちらです。
| タイプ | 単数 | 最多の複合相手(匹数) |
|---|---|---|
| みず | 74 | いわ(11) |
| ノーマル | 75 | (27) |
| くさ | 47 | どく(14) |
| 3 | ノーマル(27) | |
| エスパー | 39 | フェアリー・はがね(8) |
| むし | 23 | (13) |
| どく | 16 | くさ(14) |
| ほのお | 36 | ・かくとう・ゴースト(6) |
| じめん | 17 | いわ・みず(9) |
| いわ | 17 | みず(11) |
| かくとう | 28 | ほのお(6) |
| ドラゴン | 13 | ・じめん(6) |
| でんき | 35 | (5) |
| あく | 13 | ・くさ(7) |
| ゴースト | 16 | くさ(10) |
| はがね | 10 | エスパー(8) |
| フェアリー | 21 | エスパー(8) |
| こおり | 16 | みず(8) |
※同率は全て表記(ほのおは3タイプが同率6種で並ぶ)。
ここでちょっと注目なのが、くさタイプが2つのタイプの「一番の相手」になっていること。どくの一番の相手はくさ14種、ゴーストの一番の相手もくさ10種です。草むらという場所が、毒も怪談も引き受けてきたんですね。反対にでんきは、一番の相手でもひこう5種どまり。単でんきが35種もいる分、あまり複合に頼らなくてもやっていけるタイプと言えます。
逆に単タイプが一番少ないのはひこうで、アオガラス、ココガラ、トルネロスの3種だけ。ひこう109種のうち106種が複合です。空を飛ぶ生き物は、たいてい地上か水辺の属性も持っている。ゲームの都合だけでなく、生き物として考えても自然な作りですよね。単タイプの数を18タイプ分並べると、こうなります。
| 順位 | タイプ | 単タイプ数 |
|---|---|---|
| 1 | ノーマル | 75 |
| 2 | みず | 74 |
| 3 | くさ | 47 |
| 4 | エスパー | 39 |
| 5 | ほのお | 36 |
| 6 | でんき | 35 |
| 7 | かくとう | 28 |
| 8 | むし | 23 |
| 9 | フェアリー | 21 |
| 10 | じめん | 17 |
| 10 | いわ | 17 |
| 12 | こおり | 16 |
| 12 | どく | 16 |
| 12 | ゴースト | 16 |
| 15 | ドラゴン | 13 |
| 15 | あく | 13 |
| 17 | はがね | 10 |
| 18 | 3 |
※同率は同順位。1位と18位で25倍の開きです。
下の方もなかなか面白い顔ぶれです。17位のはがね単10種は、ギアル系・メルタン系・レジスチル・ミミズズといったメンバーで、機械や鉱物そのものだけが、はがね単タイプでいられる感じがはっきり出ています。
ノーマル/みずという複合は、全1025種の中でビーダルの1種しかいません。ビッパは純ノーマルで、進化して初めて水を得る。あのビーバー、意外とレアな出自なのです。
最下位の話 — 玉座はゴーストからこおりへ
今一番少ないのはこおりタイプの48種。シェアは4.7%で、1位のみずの3分の1以下です。
でも「こおりはずっと最下位」と思っていると、ちょっと違います。一番少ないタイプは、30年の間に何度か入れ替わってきました。世代ごとに追ってみると、こうなります。
- 1996年初代で一番少なかったのはドラゴンとゴーストの各3種。ミニリュウ系とゴース系だけという、本当に少数精鋭の時代でした
- 1999〜2010年ゴーストが最少をキープ。第2〜第5世代のあいだ、4種から28種へ増えながらもずっと一番下にいました(第2世代はドラゴンと同数)
- 2013年XYでがらりと変わります。ゴーストが36種まで増える一方、こおりが33種で最下位になり、そのまま13年間続いています
つまり「こおりが最下位」なのは2013年からの話。それまではゴーストがずっと一番少ないタイプでした(2013年にフェアリーが増えたことも、人数のバランスを変えた一因です)。
こおりタイプが少ないのは、シンプルに住める場所が限られているから。雪山や洞窟の奥、北の海といった限られた場所にしかいません。マップに氷のエリアがなければ増えようがありません。世代ごとの追加数を見ても毎回5〜7種でほぼ横ばい。第7世代(2016年)なんて、新しく増えたのは格闘家っぽいカニ、ケケンカニ1種だけでした。
数は少ないのに、なぜか名前がすぐ浮かぶポケモンが多いんです。初代のジュゴン、パルシェン、ルージュラ、ラプラス、フリーザー。第5世代のバニプッチ系とフリージオ、第8世代のコオリッポやブリザポス、第9世代のセグレイブ系やパオジアン。
こおりの けっしょうで できた くさりをつかい えものを からめとり マイナス100どに こおらせる。
ポケモン図鑑・フリージオ(ブラック2・ホワイト2 ほか)
数は最少なのに、印象に残るポケモンはやたら多い。それがこおりタイプの不思議なところです。
一番少ないタイプは「ドラゴン・ゴースト(1996)→ゴースト(1999〜2010)→こおり(2013〜)」と移り変わってきました。今のこおり48種は、氷のエリアが限られているという世界観がそのまま数字に出た結果です。
30年の人口動態 — どくタイプが1位から落ちた理由
ここからは、世代ごとにどのタイプがどれくらい増えたかを追ってみます。まずは分かりやすい6タイプをピックアップした表から(今のタイプで数えているので、登場した当時と違う場合もあります)。
| 世代 | 新規種族数 | みず | どく | ドラゴン | こおり | フェアリー | 新規組の複合率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1世代(1996) | 151 | 32 | 33 | 3 | 5 | 5 | 44.4% |
| 第2世代(1999) | 100 | 18 | 4 | 1 | 5 | 8 | 49.0% |
| 第3世代(2002) | 135 | 28 | 5 | 9 | 6 | 5 | 48.9% |
| 第4世代(2006) | 107 | 14 | 8 | 6 | 6 | 2 | 49.5% |
| 第5世代(2010) | 156 | 17 | 7 | 10 | 7 | 2 | 47.4% |
| 第6世代(2013) | 72 | 9 | 2 | 9 | 4 | 13 | 56.9% |
| 第7世代(2016) | 88 | 13 | 7 | 7 | 1 | 12 | 62.5% |
| 第8世代(2019) | 96 | 11 | 5 | 11 | 7 | 8 | 45.8% |
| 第9世代(2022) | 120 | 12 | 12 | 14 | 7 | 9 | 64.2% |
※「現在のタイプ」基準のため、コイル(でんき/はがね)は第1世代生まれでもはがね側に数えられます。フェアリーの第1〜5世代の数字は、2013年に転向・複合化した組です。複合率はその世代の新規組に占める複合タイプの割合。
各世代で一番増えたタイプを並べると、その世代らしさがよく分かります。初代はどく33、第2世代はひこう19(ホーホー、ヨルノズク、クロバットと鳥の当たり年)、第3世代はみず28、第4世代はノーマル17、第5世代はくさ20、第6世代はフェアリー13、第7世代はみず13(くさと同率)、第8世代はみず11(ドラゴンと同率)、第9世代はくさ20。みずは9世代中3回(同率含む)でトップ。海の地方のたびに水が増えるのが、数字にもはっきり出ています。
どくタイプの転落 — 初代は草むらも洞窟も毒だらけ
初代のどく33種って、そもそも何がいたのか。中身をのぞいてみると、草むらにも洞窟にも毒があふれていたのが分かります。
| 初代どく33種の内訳 | 匹数 | 顔ぶれ |
|---|---|---|
| くさ/どく | 9 | フシギダネ系、ナゾノクサ系、マダツボミ系 |
| ニドラン一族(どく単) | 6 | ニドラン♀♂からニドキング・ニドクインまで |
| むし/どく | 5 | ビードル系、コンパン系 |
| どく単のそれ以外 | 4 | ドガース系、ベトベター系 |
| ゴースト/どく | 3 | ゴース、ゴースト、ゲンガー |
| みず/どく | 2 | メノクラゲ、ドククラゲ |
| どく/ひこう | 2 | ズバット、ゴルバット |
| どく単(ヘビ) | 2 | アーボ、アーボック |
※現在のタイプ基準。合計33種(PokeAPI母データで検証済み)。
まとめると、初代のどくは草むら9種+虫5種+洞窟3種+水辺2種と、とにかく色んな場所に毒を置いていく作りでした。シェアは21.9%。5匹に1匹がどくタイプという、毒まみれの世代だったわけです。
それが第2世代からはガクッと減ります。追加数は4、5、8、7、2種と少なくなり、むし/どくの新顔なんて初代5種→第2世代2種→第3世代1種→第4世代ではゼロ、第5世代で3種だけ戻ってきたものの第6世代以降は一度も出ていません。草むらや洞窟に毒を置くパターンが、新しい地方ではあまり作られなくなったんです。ちなみに初代からあった技の「かみつく」は、第2世代であくタイプの技に変わりました(Bulbapedia)。ポケモン自体より、技や状態異常のほうで「毒らしさ」を出すようになったのかもしれません。
気づけばどくタイプは83種・シェア8.1%で7位まで後退。でも第9世代では12種も追加されて久しぶりに盛り返しました。ドオー、キラフロル、ブロロローム、テツノドクガと、パルデアは毒タイプの当たり年でした。
ドラゴンが23倍に — 少しずつ増えた最強枠
初代でたった3種(ミニリュウ系)だったドラゴンが、今では70種。約23倍。全タイプで一番の伸び率です。「めったに出ない強いやつ」として毎世代コツコツ追加されて、レックウザ、ギラティナ、そして第9世代のコライドン、ミライドン、トドロクツキといった伝説たちも支えてきました。第9世代だけで14種と、これまでで一番のハイペース。気づけばかくとうやでんきと同じくらいの規模になっています。
フェアリーになった22種 — タイプが変わった子たち
2013年、フェアリータイプができたときに22種が新しくフェアリーになりました。変わり方は4パターンあります。
| パターン | 匹数 | 該当組 |
|---|---|---|
| タイプをそっくり入れ替え | 8 | ピッピ系3、ブルー系2、トゲピー系3 |
| ノーマルを残して複合化 | 4 | プリン系3、ルリリ |
| エスパーを残して複合化 | 5 | ラルトス系3、バリヤード、マネネ |
| その他の複合化 | 5 | マリル系2(みず)、クチート(はがね)、モンメン系2(くさ) |
※PokeAPI母データで22種すべての転向前後を検証済み。
転向した22種に第6世代の新顔13種を合わせた35種からスタートしたフェアリーは、3世代で64種まで増えました。一番年下のタイプなのに、もう17位まで来ています。1999年生まれのはがね・あくも、最初は少なかったのに27年で65種・69種まで追い上げました。新しいタイプは、毎回ぐんぐん増えていくんです。
ちょっとした小ネタを。はがねタイプは開発中「メタルタイプ」と呼ばれていたそうです(1997年のSpaceworldデモでの名前、Bulbapediaより)。フェアリーの物理技は3つだけで、全タイプで一番少ないんです。第9世代で出てきた「ステラタイプ」は19個目のタイプですが、普段からステラを持つポケモンは1匹もおらず、テラスタルしたときだけ現れる特別なタイプ。新しいタイプができるときは、意外とじっくり考えられているんですね。
空席の話 — 30年埋まらない9つの複合
ポケモンのタイプの組み合わせは、単タイプ18通りと2タイプの組み合わせ153通りの合計171通り。そのうち実際にいるのは162通り。9通りは、30年間一度も出てきていません(2026年8月時点)。
ここでちょっと注意。種(全国図鑑ベース)だけで数えると空席は17通りです。でもそのうち8通りは「フォルムならいる」ので、フォルムまで含めると空席は9通りになります。これが正確なところです。
| 空席の複合(フォルム込みでも未実装) | 何が難しいか |
|---|---|
| ノーマルこおり | 雪の世界の住人は、こおり単かゴースト/こおり(ユキメノコ)になる。「普通の雪の生き物」の席がない |
| ノーマルむし | 「普通の虫」はむし単タイプとして作られてしまう |
| ノーマルいわ | 岩に擬態する動物は、いわ/じめんかいわ/ひこうになることが多い |
| ノーマルはがね | はがねは個性が強すぎて、「普通」と同居できない |
| ほのおフェアリー | 誕生から13年、まだ誰も来ていない意外な空席 |
| こおりどく | 毒の沼が凍りつく土地が、まだどこの地方にもない |
| じめんフェアリー | 土の妖精は魅力的なのに、実現していない |
| むしドラゴン | 虫ドラゴン。モルフォンの親戚にいてもおかしくないのに |
| いわゴースト | 石像のお化け、という王道なのに30年空席 |
面白いのは4つがノーマル絡みなこと。ノーマルは「とくに何でもない」を表すタイプなので、相手の個性とぶつかりやすいんです。反対に、さっき見たようにみずタイプは空席ゼロ。でんきも、種だけで見ると空いている3通り(ほのお・くさ・エスパー)を、ロトムのフォルムやアローラの姿でうまく埋めています。
フォルムでしか存在しない8つの複合
種としては空席の8通りが、フォルムならちゃんといます。でんき/ほのおはロトムのヒートフォルムだけ、ドラゴン/フェアリーはメガチルタリスだけ、こおり/はがねはアローラのサンド系だけ、ノーマル/ゴーストはヒスイのゾロア系だけ、でんき/エスパーはアローラのライチュウだけ。つまり「絶対ダメな組み合わせ」じゃなくて、「フォルムという特別な形でならアリ」にしている感じです。ロトムなんて1匹で6つのフォルム、6通りのタイプを持っています。普通の姿で出すかどうか、作る側が様子を見ているのかもしれません。次に埋まるのは、どの組み合わせでしょうか。
次の世代の話 — 第10世代御三家
2026年2月27日、ポケモンの公式発表番組で第10世代が発表されました。ソフトは2027年発売予定。そして御三家は、くさのハブロウ、ほのおのポムケン、みずのミオリー。
次の世代は、間隔が史上初の5年ぶりという節目。でもくさ・ほのお・みずの三すくみは30年たっても変わりません。人口の面でも、みずタイプの1位はしばらく安泰そうです。気になるのは、ハブロウたちが最終進化で何タイプになるか。空席の9通りのどれかが、ここで埋まるかもしれません。
部門賞
順位だけでは伝わらない、タイプたちの個性を部門賞で紹介します。
数字で見えない顔
ドラゴン — 初代3種から70種へ、約23倍。全タイプ断トツの伸び率。レア枠の供給が30年続いた結果です
どく — 初代の1位(33種・シェア21.9%)から7位(83種・8.1%)へ。数は増えているのに、相対的に滑り落ちました
— 単タイプは3種のみ(アオガラス、ココガラ、トルネロス)。複合要員としての役割が際立ちます
フェアリー — 2013年デビューから3世代で64種。最年少とは思えない立ち位置。次の世代で2ケタ順位も見えてきます
ノーマル — 未実装複合9つのうち4つを占める。個性タイプとの相性の悪さが数字で出ました
結論
改めて、この記事の結論をまとめます。
タイプの数を決めているのは、
「世界観の都合」(海・空・草むら・氷山という舞台)と
「バランス調整」(新タイプの追加と、既存種の転向)の2つ。
みずの帝国は前者が、フェアリーの急成長は後者が作った。
1位みず154種、最少こおり48種。この構図は、海のない地方が出てこない限りなかなか崩れなさそうです。もし崩れるとしたら、2027年の新しい地方が海なしだったときか、第10世代でまた大きなタイプ変更があったとき。数字の世界でも、ポケモンはまだまだ動き続けています。
もう一度ランキングを見返して、あなたの好きなタイプは何位でしたか?確かめてみてください。
タイプの人口は「世界の地形」を映した鏡。海が多いから水が多く、氷の山が限られるからこおりが少ない。初代のどく33種から最下位の移り変わりまで——30年分の数字は、そのままポケモン世界の地図を読み解く鍵になります。
タイプの個性で遊びたくなったら、ポケモン18タイプ診断で自分のタイプを確かめるのも一興。地方の住みやすさランキングと見比べれば、「タイプの人口」と「地方の暮らし」が地図の上でつながるはずです。